– 伝統が息づく、草加本染の手ぬぐい –


埼玉県草加市の伝統産業「草加本染」を、日常に取り入れやすい手ぬぐいとしてお届けします。使いやすさと美しさを兼ね備えた一枚は、暮らしの中にさりげなく“和の粋”を添えてくれます。

草加の染めの歴史は、江戸時代後期にまでさかのぼります。江戸・神田の染織職人が大火で被災し、水の豊かな草加へ移り住んだことで、この地に染色文化が根づきました。以来、草加の浴衣は高い技術で知られ、現在では埼玉県の伝統的手工芸品にも指定されています。この手ぬぐいには、「注染(ちゅうせん)」という伝統技法が用いられています。ヤカンと呼ばれる道具で熱い染料を注ぎ入れることで、布の表裏にしっかりと色が染まり、深みのある色合いが生まれます。微妙なにじみやぼかしも、職人の手仕事ならではの味わい。草加本染手ぬぐいは、見て美しく、使って心地よく。包む・拭く・飾る・贈る――使い方は自由自在。長く愛されてきた伝統の技を、どうぞ手に取ってお確かめください。

草加本染の手ぬぐいは、伝統的な製法によって丁寧に作られており、美しい柄と確かな品質で多くの方にご好評をいただいています。現在では製作できる職人も限られており、取り扱い店舗もごくわずかという希少性の高い一品です。そのため、柄によってはすでに完売している場合もあり、草加手ぬぐいの一部は職人が一から手作りするため、ご注文からお届けまでに最大3か月ほどお時間を頂戴する受注販売となる場合がございます。


【草加本染のセミオーダーメイド/オーダーメイドのご対応 】

下地や柄の色をお好みに応じて変更できるセミオーダーメイドや、型から完全にオリジナルで制作するフルオーダーメイドにも対応しております。さらに、草加本染ゆかたの生地を使って仕立てる男性用のアロハシャツや、女性用の羽織・ワンピースなどの衣類のご注文も承っております。気になるお品がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。


草加本染手ぬぐい 見本帳

現在、温故知新 香りの雑貨屋では、11種類の草加本染文様の型を取り扱っております。こちらの見本帳には、草加手ぬぐいの色と文様の組み合わせの一部を掲載しております。見本帳に掲載のないお色味でも、お客様のご要望に応じて生産が可能です。ぜひ、お好みの色と文様を自由に組み合わせて、自分だけの一枚をお楽しみいただければ幸いです。
なお、掲載中の品につきましても、在庫切れとなっている場合がございます。その際は何卒ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。

【蛸唐草】
長寿・子孫繁栄・多幸

蛸の足を思わせる渦巻き模様が特徴の蛸唐草文様。途切れることなく蔦をのばしている様子から繁栄・長寿・多幸などの意味をあらわしています。


吉原繋ぎ】
繋がり・良縁

連続的に繋がれた鎖のような吉原繋ぎ文様。人と人とを繋げる・良縁に恵まれるなどといった意味が込めらており縁起の良い柄として親しまれてきました。


鹿の子】
子孫繁栄・

小鹿の背中の白い斑点に似ている鹿の子文様。鹿は「神の使い」と呼ばれる緑起の良い動物で子孫繁栄の象徴として用いられます。


【丸紋】
無限・良縁

円形を基本として自然・植物・器物を配した文様。円の形に始まりと終わりがないことから「無限」をあらわし「円=緑」としてお祝いなどに好まれます。


【花唐草】
繁栄・長寿・豊穣

花と唐草を組み合わせた装飾文様です。草の生命力が強くどこまでも広がりを見せる様子から繁栄を象徴する緑起の良い文様です。


【笹と小鳥】
繁栄・豊穣・家内安全

笹柄には「神聖さ」や「健やかな成長えお願う」といった意味がこめられており、小鳥(金)は群れて生息することが多いことから「繁栄」や「豊作」の象徴といわれています。


【菊青海波】
不老長寿・延命長寿・繁栄

菊の花を唐草状に組み合わせた文様。薬草として伝来した菊は不老・延命長寿の意味があり、四方八方に夢を伸ばす唐草は繁栄の意味をあらわしています。


【網目】
大漁・一網打尽・除災招福・魔除け

漁で使う網がモチーフになっている網目文様。幸せを捕まえる「成功」や「豊穣」の願いや邪気を通さない「魔除け」などの意味合いを持ちます。


【菖蒲】
魔除け・武運・必勝

昔、健胃薬として用いられてた菖蒲は「尚武」「勝負」に音が通ずることから疫病を防ぎ邪気を払うといういわれが生まれ、武家から好まれた柄の一つでもあります。


【麻の葉】
成長・健康・魔除け

神事に用いられる神聖な植物とされている麻は成長が早く真っ直ぐ育っため、健やかな成長と魔除けの願いが込められています。


【菊唐草】
不老長寿・延命長寿・繁栄

菊の花を唐草状に組み合わせた文様。薬草として伝来した菊は不老・延命長寿の意味があり、四方八方に夢を伸ばす唐草は繁栄の意味をあらわしています。